自由に思いを綴る場所

谷本有香のエッセイやコラムなど。

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Rome was not built in a day

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今、中国語の勉強をしているのだけれども、この言語を操れるとは、中国の方は天才なのではないかと思ってしまう。
漢字に馴染みがあるので、取っ付きやすい面もあるのだが、いかんせん、発音が難しく、リスニングもままならない。
そうなると、もうこの言語の壁にぶち当たり、動けなくなってしまう自分がいるのだが、しかし、そもそも中国語の習得が他の言語に比べて飛び抜けて難しいのかと言ったらそうではない。
恐らく、この「語学を習得する」という行為自体に「難儀」を感じているだけなのではないかと推察するのだが、考えてもみれば、今は、かつて私が英語を勉強していた時とは違い、スマホ一台あれば辞書機能もあり、リスニングも出来るといったように、語学学習には非常に恵まれた時代になっている。
やはり語学習得にはコツコツやる以外の早道はないという鉄則は変わらず、とにかく地道にやり続けるしかない。

そんな長く辛い語学学習を続け、習得するためには大いなるモチベーションがなくてはならない。
と、自分自身の動機づけを探すのだが、いくつかの事情と思うところあって中国語の勉強を始めたものの地道にひたすら努力する力とやる気と根気をどこかから絞り出せるようなモチベーションは見当たらない。
しかし、いまや、努力したものが必ずしも報われるとは限らない世の中で、数少ない努力を怠らなかった者だけが救われるという希少な存在が語学学習でもある(勿論、中には例外的に語学の才能に秀で、いとも簡単に他言語を操れるようになる人もいるけれど)。
この非常にシンプルな成功の因果関係を、学習のモチベーションと考えたいところである。

更に自身の奮起を促すために、この言葉を引用してみたい。
「努力より他に吾人の未来を善くするものはなく、努力より他に吾人の過去を美しくしたものはない。努力は即ち生活の充実である。努力は即ち各人自己の発展である。努力は即ち生の意義である」(『努力論』幸田露伴)。
ガンバリマス・・・。

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